どこにいても繋がる便利さ
こちらの施設では、フロアが離れていてもその場でやり取りが可能なインカムが日常業務の中で不可欠な存在となっています。職員間での連絡を早急に行えるため、業務効率化だけでなく、緊急時の対応力の向上にも役立っています。
特に感染症対策や緊急時の対応が求められる状況下で、インカムを使用することで職員間のスムーズな連携が可能となり、感染エリアと感染エリア外の職員間の円滑なコミュニケーションが図れる為、職員の感染リスク低減にも役立っております。「すぐに連絡が取れるので、必要な対応が早く進むようになりました。特に緊急時には助かっています。」という職員様の声も聞かれました。
また、連絡のために移動することや繋がるまで電話をする必要がなくなったことで、職員の身体的負担が減り、利用者様のそばにいる時間も確保しやすくなっています。これにより、介護の質そのものの向上にも繋がっていると言えるのではないでしょうか。
日常業務で支える運用体制
日勤帯では1フロアにつき5~6台のインカムが常時使用され、職員同士のやり取りが次々と行われています。夜勤帯には2フロアを3名で担当し、そのうち2名が専属のフロアを担当、1名がフリーでサポートを行います。このフリーの職員がインカムから連絡をもらいながら自由に動けることで、以前よりも円滑な夜勤を実現しています。
機器に期待するさらなる改良
以下のような意見が挙げられました。
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1.
バッテリー寿命の向上
長年使用すると、1回の充電での稼働時間が短くなるという課題があります。こちらの施設では1日の勤務の中でバッテリーを交換できるように、予備を用意して運用されています。 - 2.
耐久性の強化
湿気や汗が多い介護現場では、インカムのマイク部分にダメージが蓄積しやすいとの声が上がっています。防水性能や耐汗性の向上が実現すれば、コストをかけず安心して使用が可能になります。 - 3.
ゾーン設定の柔軟性
こちらの施設で使用しているインカムは、ゾーン分け機能が4グループまでしか作成できないため、課ごとや業務内容に応じた細かな設定ができることで、より効率的な運用が期待されています。
もしインカムが業務ツールで無くなってしまったら?
上記でインカム導入の有用性を記載しておりましたが、インカムが無くなってしまった場合に何が一番困ってしまうかというご質問を最後にさせて頂きました。
こちらの施設では、ナースコールと見守りシステムが連携しており、その通知にインカムが連携しているとのことで、職員が一々携帯端末等を見ることが無くインカムを介して、ナースコールと見守りシステムの通知が耳まで音声(〇〇居室の〇〇さんから見守り呼び出しがあります。)で届くので、それが一番無くなると困ってしまうとのことでした。確かに離床やナールコールの呼び出しなどは1日の中でも数多く発生し、ただの通知音であれば必ず通知音を受けた後に携帯端末を見て状況を把握して訪室する必要があることを考えると携帯端末を見ずに届いた音声をもとにインカムで即座に対応者が連携して即座に居室へ向かうとのことでした。小さな積み重ねではありますが、この音声が耳まで届くということは大きな生産性を生んでいるということが本質問から分かります。


