利用者様一人ひとりの「食べたい」に、どこまで応えられるか
Q1.こちらの施設で働くことを選んだ理由を教えてください。
当施設が開設して半年ほど経った頃、ちょうど新聞で栄養士の募集を見つけたんです。家から自転車で10分くらいと近かったのもあって、目に付き応募してみました。もともと病院や学校など、福祉施設にこだわらず幅広く考えていたのですが、当時は介護保険が始まって数年経ったころで、「これからの介護現場はどんどん面白くなっていくかもしれない!」と感じて。そんな思いから、一歩踏み出してこの仕事を選びました。
“厨房があるからできること”を、これからも
Q2.施設内調理の強みをどのように感じていますか?
昔は介護度の低い方が多かったので、家庭とほとんど変わらない食事を提供していました。昨今、介護業界の人手不足もあり、当時のやり方をそのまま続けるのは難しくなっていると感じます。それでも、調理法や盛り付け方などを工夫しながら、“温かいものは温かく、冷たいものは冷たく”を徹底できるようにしています。
最近では、宅食会社が施設向けサービスを始めていて、人手が少ない現場では魅力的な選択肢かもしれません。ただその分、個別対応が難しくなります。そこに少しジレンマを感じています。
