ICTは揃っていた。続ける難しさを感じた加算Ⅰの現実
Q1.生産性向上推進体制加算Ⅰを取得された理由を教えてください。
もともと施設内には眠りScanやケアカルテ、クリアトークカムなど、すでに要件を満たすICT機器が整備されていたため、「せっかく揃っているなら挑戦してみようか」という比較的に軽い気持ちでスタートしました。
なので、導入時点でのハードルは高く感じませんでしたが、実際に取り組みを始めてみると、利用者様や職員への聞き取り、各部署間の調整、周知などで2~3ヵ月ほどの準備期間が必要で、想像よりもずっと大変でした、、、。
Q2.加算は今も取得されていらっしゃいますか?
取得はしていますが、正直もうやめようかと思っています。それは“費用対効果が合わない”というのが一番の理由です。労力やマンパワーに対して加算額が見合わず、数値報告のために相当な手間をかける必要がありました。加算取得のために成果を出すように求められますが、元々機器の導入が済んでいたことから利用者様の実感もなく、数字だけを整えることに違和感があります。実際のところ、他施設でも「効果が出た」という声はあまり聞かず、現場の疲弊を招いている印象があります。委員会のメンバーは弱音を吐かず頑張ってくれていますが、明らかに忙しく手間がかかっているのを見ていてわかるので、申し訳ない気持ちです。
現在は加算Ⅱへの切り替えを検討しています。
