4棟それぞれの特性に合わせた改善アプローチ
当施設は、220名の利用者様を50名・50名・60名・60名の4棟に分けて運営しています。
各棟には、認知症の方が多い棟、医療的ケアが必要な棟、要介護度が高い棟、比較的元気な方が多い棟といった特色があり、利用者様の状態やニーズが大きく異なります。
各棟には係長(監督職員)が配置され、その補佐として主査が約4名、残りのワーカーが16名ほど。1棟あたり約20名のスタッフがチームを組み、まずは棟単位での業務改善から着手しました。
「施設長や事務長の許可が必要な大きな改革ではなく、自分たちで考えてすぐ実行できることから始めてほしい」――そう伝え、小さな改善から動き出しました。
“すぐできること”から始めた改善
導入期は、小さな変更すら着手できていない状況でした。そこで、
・PCの台数1台→2台に増設(一部)
・テーブルの配置変更
といった低コスト・即実行可能な改善から着手。
例えば、これまで1台しかなかったPCを2台にすることで、記録作業が同時並行で進められてるようになり、待ち時間が解消。テーブルの向きを変えるだけで配膳や片付けの導線が短くなり、作業時間短縮とスタッフの負担軽減につながりました。


