「転倒は防げない」から「未然に防ぐ」へ
Q1.転倒事故には、どんな課題を感じていましたか?
夜間の転倒事故をどう防ぐか、これは当施設にとって長年の課題でした。
現在はコールマットを使用していますが、足が床についた段階で通知がくる仕組みのため、「気づいても間に合わない」と感じる場面が多々あります。
転倒の発生頻度は月に1回あるかないかですが、発生した際には骨折につながるケースも多く、特にベッドから足を下した瞬間に尻もちをついてしまうことが多くみられます。
大腿骨や脊椎の圧迫骨折など、重症化する事故が後を絶ちません。
こうした背景から、「ベッドから足が出た時点で通知がくる見守り」の必要性を強く感じていました。
また、以前は夜間の見守りの状況について利用者様から直接お話を伺っていましたが、「2~3時間しか眠れなかった」「何度も部屋からでた」などの主観的な情報では、事実を把握しきれない場面もありました。そのため、映像から事実を確認できる仕組みの導入は、大きな効果があると感じていました。
「動きを検知」する新たな見守り機器の導入検討
Q2.具体的にどのような見守りを検討し始めたのですか?
設置したのは、施設内でも最も動きの多い利用者様のお部屋だったのですが、試用期間中はなぜか全く動きが見られず、機器の効果を十分に確認するには至れませんでした、、。
その様な中、初めてカメラタイプを使ってみたことでわかったのは、シルエット型の映像では動きがカクカクして見え、細かなアセスメントには限界があるということです。
プライバシーへの配慮はもちろん重要ですが、安全を優先する観点からは、「より明瞭に映像を確認できるタイプ」も選択肢に加えても良いのではと考えるようになりました。









